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2011年12月30日金曜日

体験をとらえるマッピング

横浜デジタルアーツ専門学校の1、2年生を対象とした「体験デザイン入門」の講義。今回はエピソードデータを読み解き、分析する授業を行いました。
最初はちょっと難しすぎるかな、と思ったけれど、そんなことない。すごくいい分析ができました。
UXを捉える軸として、面白い視点がみつかりました!


「感動した体験のエピソード」1人3つ持ってきてもらいました

なぜ感動したのか、なにが良かったのかを分析して貼り出します

エピソードの中に含まれる経験の要素に気づきはじめたぞ

エピソードのマッピング作成

ここからは、書き出した要素を参考にしながら、エピソードを2軸マトリクスに配置していきます。エピソード単位でのKJ法を行いながら、それぞれのエピソード間の位置関係を決めて行き、最後に軸を定めていく方法です。

複数の要素を含むエピソードを配置するのは難しい。

学生さんたちは、マッピングの難しさに加え、自分の考えていることを言葉で表す難しさにも直面したようです。しかし、他のグループを参考にしながら、自分たちの感覚に近い言葉を必死に探し、軸がつくる空間に目を向けることで、だんだん方向性が決まっていきました。

発表!このグループの軸は・・・
景色に対する感動 ←→ 人に関する感動
意図していなかった ←→ 意図していた

個人(で体験)←→ 団体(で体験)
初めての経験 ←→ 二度とできない経験

『感情の比重軸』満足感 ←→ 哀しい・消失感
『対象物軸』生物・直接(受動的な体験) ←→ 物・間接(能動的な体験)

外部からの刺激 ←→ 自分でなにか行動した
継続的な体験 ←→ 一時的な体験



体験の中にある時間軸や、モノと人の関係性、感情、コンテクスト情報など、幅広い視点に気づくことができました。
実際に完成したマップも良かったけれど、自分たちの考える空間をディスカッションしながら視覚化できたことは、これからいろんなことに役にたっていくと思います。


●関連ブログ
 1回目:フィールドサーベイ・・フィールドワーク最初の一歩
 2回目:情報分析・・体験をとらえるマッピング
 3回目:アイデア創出・・街の集客方法を考えるワークショップ

2011年12月22日木曜日

HCD上流工程の発想法ワークショップ

12月13日(火)にHCD-Netの主催するセミナー「HCDの上流工程の手法と発想法ワークショップ」において、ワークショップを担当してきました。
ユーザーにとって嬉しいデザインをするために新しいコンセプトを創造する方法を、講義とワークショップで学ぶことができるセミナーです。

・「HCDにおけるコンセプトと発想手法について」 山崎 和彦氏(千葉工業大学)  
・「HCDにおける視覚化手法について」 浅野 智氏(横浜デジタルアーツ専門学校)  
・発想手法ワークショップ-1「体験からの発想」 山崎 和彦氏(千葉工業大学)  
・発想手法ワークショップ-2「XB法」 三澤 直加氏 (株式会社グラグリッド)

ユーザー体験を捉えるための軸とそれぞれに対応する発想法について(山崎先生)

デザインプロセスで行われる視覚化手法について(浅野先生)

ISO 9241-210と発想についての関係性も。


「花器」をデザインするワークショップ(山崎先生)

「モノで発想する」ことと「体験で発想する」ことの違いを身をもって体験できるおもしろいワークショップでした。花器をデザインするアプローチを2つのテーマ設定で行いました。テーマの違いで出てくるアイデアが変わってしまう面白い体験でした。

ここからは私が担当するXB法ワークショップ(シート記入型)

グループでブレスト中。みなさんの楽しそうな様子を観てまわる

HCD (人間本位のデザインプロセス)では、使いやすいものをつくるために、これまで「問題解決型デザイン」が優先的に考えられていた部分があり、上流行程から「ビジョン提案型デザイン」の発想することまでは、なかなか手が回らないという現実がありました。
しかし、今回このワークショップは募集から数日で満席になるという反響ぶり。みなさんの注目の高さが伺えます。

また、提案型の発想が求められる時代に、個々の発想能力を活かすためには、個々の柔軟な発想力に加え、適切なプロジェクトマネジメント、特に目標設定がとても大切です。デザイナーが目標設定に関与できる組織づくりの大事さに気づいた一日でした。


◎関連ブログ
 情報デザイン研究室浅野先生のブログ
User Interface Design Clipping(参加者:千代さんのブログ)
隣合わせの灰と青春(参加者:松崎さんのブログ

2011年11月27日日曜日

人間中心デザインのための発想法

今年も「人間中心デザインの発想法」の一部を、講師として担当させていただきました。

3限使い、講義とワークショップを行いました。 

まずは言葉の連想ゲーム(ワードトレイン)でウォーミングアップ。
なんと3人もゴールした人がいてびっくり!

その後、人間中心デザインにおける“発想”が必要なプロセスと、どのような“発想”が有効なのかといった技術的なお話をしました。
人間中心デザインでもアブダクションが重要であること。(ここは専修大学の上平先生の講義でお話しがあったと思います。)その視点に加え、プロセスによって収束的発想が有効なものと、発散的発想と収束的発想を組み合わせる必要があるものがある、ということなど。


発想法の中でもすぐに使える発散技法をいくつかご紹介しました。

講義のあとは、ワークショップへ!
HCDの上流行程で有効な発散技法、XB法(クロスビー法)をつかって、ワークショップを実施。XB法は、U'eyes Design が開発したアイデア発想法で、感動のメカニズムを表したキーワード カード使い言葉を掛け合わせることにより新しい「体験」を発想する方法です。




 テーマは「新しい食体験」
新しいレストラン像を考え、サービスコンセプトをデザインしてもらいました。

まずは、step1類比連想。キーワードを短時間で一気に膨らませます。
[価値観][対象][体験]を表す3つの種類があります。

ここで、具体的な要素を入れることが飛躍するコツ。

たくさんポストイットができた!

他のグループが、どんな風にやっているか見てみる。
発見も多い。


Step2 強制発想 3つのポストイットを掛け合わせる。
意外な組み合わせが、発想意欲をかきたてます。


Step3自由連想 グループでブレスト。
サービス像を練っていく。


方向性がぶれてきたら、ターゲット顧客像を確認したり。


アイデアがまとまったら、発表の準備。


プレゼンテーション!

6つのグループでそれぞれ面白いディスカッションがされ、アイデアが練られていく、濃厚なワークショップとなりました。みなさまお疲れさまでした。